基調としての英語嗜好〜週末編です(*^^*)ゞ

これは何を言っているのだ!といえば、つまり、これまでずっと何となく英語が好きだったということを表現している。何があってそうなってきたかというと次のようなことが思い浮かぶ。

 中学校に入ったときに、英語の授業が始まって、このとき英語を学び始めたわけであるが、これには正直言って学ぶ意欲が喚起されなかった。

 その頃、ラジオから流れていたアメリカン・ポップス(もちろんブリティッシュ・ポップスもあった)が魅惑的で夢の世界にいざなってくれたのだ。それはすでにエルビス・プレスリーの第一次全盛期を過ぎていて、ポール・アンカも第一次の全盛期を過ぎたあたりだった。ニール・セダカやリック・ネルソンやデル・シャノンのおおむね高音で硬質な声からアメリカの青春を勝手に思い描き、それに憧れ、レコードについてきた歌詞カードを見て、まねして見たりしたものであった。このときの英語がいまだに記憶に固定されていて、この辺が英語嗜好の原点かな?と思ったり、英語修得に多少良かったのかな?と思っている。

 しかし、歌詞カードの英語というのは、原盤を誰か日本人の英語が得意な人がヒアリングして書き写したものに違いなく、間違いが結構あったように感じる。歌詞カードと市販の楽譜では語句が異なるということも結構あったのだ。

 その頃、テレビは当然あったが、テレビに出てくるアイドル歌手は、伊東ゆかりや中尾ミエなど山ほどいて、昨年か一昨年なくなった楽譜出版社の社長だった漣 健児などの訳詞(これは突拍子もない、訳詞というより創作に近いもので楽しかったが)で一部英語まじり日本語の歌詞で歌い、僕の心はあまり掻き立てられることはなかったのである。

 その後、カントリーやベンチャーズ(これは歌詞がなかったか)やビートルズというものに熱中した時期を経て、会社勤めになってからは、勤務先から短期の語学留学に出してもらったラッキー!な体験なども作用している。

 つい先日、Hello, Merry LouやLouisiana Mamaその他のヒットで知られるあのジーン・ピットニーが、無性に懐かしくなったので、ネットで検索して見ると、今年の4月にイギリスで公演中の夜、睡眠中に亡くなってしまったということだった。とうとう、デル・シャノンやリック・ネルソンやジョン・デンバーなどに続いて、ジーン・ピットニーも鬼籍に入ってしまったのだ。僕の英語体験の原点である青春時代も遠く去ってしまっていた、とあらためて感じた。

 ところで、もう30年以上も前に故伊丹十三監督が書いたヨーロッパ退屈日記というのがある。

 この中に、エルビス・プレスリーのHound Dogを日本でカバーしているある歌手が歌っているのが、「ゆえんなつばらはうんどどっぐ」と聞こえるというくだりがあった。これは、You ain't nothing but a hound dog!ですよね。これを聞くと、伊丹監督は「湯煙の 立つや夏原 狩の犬」という情景が目の当たりに浮かび、しばし想像の世界に浸るのだ、というように書いていた。

 ああ、伊丹監督も過ぎ去って久しい。(2006/10/27)
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